お化けとか幽霊って信じます?他のひとには観えてなくても、あるひとだけが観えてしまうモノがあるとか…
実はWaoは、「あるひと」のほうの部類の人間なのかもしれません。
それは今年3月、仕事で遅くなったときのことでした。電車の乗り換え途中で弟に電話をしたときにことです。
そのとき、弟は遅くなったWaoに「車で迎えに行こうか?」と気づかってメールをいれておいてくれていたのです。ただ、そのときは終電に間に合うように帰ってこられたので、その旨を弟に連絡しました。
そして携帯をポケットにしまったとき、そのおばあさんと目があいました。
そのおばあさんは上品な服装をしてバスの停留所に座っていました。ただその服装もあまり日本ではみない、どちらかというとヨーロッパの上品なおばあさんがしてそうな服装です。顔は普通に日本人のよくあるおばあさんの顔をしていました。
その時間帯には終バスはありませんし、その停留所には夜間バスも停まりません。不思議に思いましたが、そのまま通り過ぎようとしました。そのときです。
「観えるのかよ!調子にのるな!」
とおばあさんは叫び、ペっとWaoにツバをはきかけました。そのときのおばあさんの顔は先ほどまでの上品そうな雰囲気はなく、目を見開いてWaoのことをギラギラとにらみつけているものになっていました。
おどろいたのは、おばあさんが叫び、ツバをはきつけるという行為にでたというのに、Wao以外の人間がだれも、そのおばあさんのことに気がつかないかのように素通りしたことでした。電車を降りたばかりの人は終電間際とはいえ、けっこうな人数がいます。そのだれもが、おばあさんのことを見ようともしないのです。
さすがに恐くなって、足早にその場を去りましたが、いったいあのおばあさんは何者だったのでしょうか?Waoは観てはいけないものを観てしまったのでしょうか?