Waoがロンドンを訪れた8月、つまり開演して三ヶ月後にはロンドンを熱狂させていたミュージカル、それが『WE WILL ROCK YOU!』だったのです。
実はこのミュージカルのことをWaoはぜんぜん知らなかったんですが、ロンドンにいく際に姉貴がイギリス在住の友人に連絡をしてくれて、ロンドンで流行ってるものをきいておいてくれていたのです。「おもしろいから絶対見ろ!」といわれてロンドンにきていました。つか、姉貴よ…自分が見てなかったのに「絶対」はねぇだろ。

例によってフラフラとロンドンの街を歩いていたら、目の前に大きな看板が飛び込んできました。
それが姉のいっていたミュージカル『WE WILL ROCK YOU!』が上演されていた Dominion Theatre だったのです!
もともとQueenが好きなWaoは看板のフレディにしか見えないシルエットをみただけでやられてました。ソッコーでチケット購入!
夜になって再びDominion Theatreへ。きれいな劇場でした。
さて、そのストーリーなのですが、正直Waoが期待していたものとは全然ちがってました。もちろんいい意味で。
Waoは、Queenというバンドの歴史を語ってくれるミュージカル、つまりQueenの結成から、世界を熱狂させる様、そしてフレディ・マーキュリーの死で締めくくられるのだと想像していました。(『Buddy』とかがそうですし)
でも、実際は、「ロック」というものが禁止された近未来で、ロックの魂をもってしまった少年が権力者から逃亡しながら「ロック」を探し出す単純な物語でした。
いや、もう、これがサイコー!
幕があがると同時にスクリーンに年代と出来事が映し出され、ロックの歴史がつづられていきます。そして年代は未来へと進みます。
正直、これだけで世界にはいらされてしまいます。そこに書かれている出来事は、ロックというものが好きな人間ならだれで知っている当たり前の出来事なんですが、すでにロックには膨大な歴史があることを思い知らされてしまいます。
そしてはじまってしまうと出演者たちの熱気、歌唱力に圧倒されてしまいます。主人公Galilieoの歌声は若いころのフレディを彷彿させてくれます。
Waoのヒアリングスキルくらいでわかるストーリーの単純さもイイです。とにかく見たあとに「ああ、おもしろかった!」って素直に思える舞台です。
ところで劇中にQueenの名曲「ボヘミアンラブソティ」は歌われません。でも、幕があがったときにスクリーンにはロックの歴史として「Queen ボヘミアンラブソティ発表」なんてでてるんです。「?」な感じだなぁって思ってたら、話が終わって幕が一回閉まったあとに、またスクリーンに文字が浮かぶんです。
Do You Want Bohemian Rhapsody?
テンションのあがりきってる観客はここで大喝采してしまいます。もちろんWaoもね。
OK All Right
という文字とともに、また幕があがり主人公がボヘミアンラブソティを、その卓越した歌唱力で歌い上げます。
そして怒涛のカーテンコールに続きます。出演者全員での「WE WILL ROCK YOU!」の合唱!もうテンションあがりっぱなしですよ。
日本でも来年あたりに上演される予定だそうです。ホント、おもしろいんで上演されたら、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに公式サイト(英語)はコチラ。