腐れ縁のDeraquienにグチをいいに南サンドリアへとむかいます。
※ネタバレありますので、クエスト「稀なる客人」をまだ終わらせてないひとは、ご自身の判断で続きをお読みください。
Warn:…つーワケで、ハルバーのオッサン、報酬もくれないんだよ!
Deraquien:そうか、捕まえた不審者は、王錫を盗んだ犯人じゃなかったのかぁ。
Deraquien:……ということは、僕にもチャンスが残っているってことだよね!
よーし、絶対に盗賊を捕まえてみせるぞ。手柄を立てて出世して立派な騎士になるんだ!
Warn:話ちゃんときいてた?その前向きな姿勢はイイと思うけどね。
あんなやつらの下にいるくらいなら、気ままな冒険者家業の方がおもろいぞ、きっと。
Vijartal:……ああ、さっきの。
Deraquien:むむ、怪しいヤツめ!さては王錫を盗んだ賊だな!
Warn:だから話をきけって、この人は雨宿りしてたら拘束されたカワイソウな人なんだよ。
Vijartal:……お主、ルジーク国王とフェレナン公爵、この御二方のことを存じておるか?
Warn:まだそれこだわってるの?まぁ、あんな態度とられたらムカつくもんねぇ。
Deraquien:え? うん。200年前の王様と王弟様でしょ?
龍王ランペール様以前の時代の方々だよね。御二人の権力争いが内乱を招いたっていう。
Vijartal:そ、そうなのか!?もしかして、その内乱の始まり……。
Deraquien:えっと……。
確か、第2次コンシュタット会戦で、口惜しくも我が軍が壊滅的な打撃を受けてから、何年か経った後じゃなかったかな。
Warn:ちっ、こんなケチくさい騎士団、そのまま壊滅してくれてればよかったのに…
Deraquien:フェレナン公爵が神殿騎士団を味方に引きいれて、王都を制圧したんだ。そしてバストゥークとの講和を主張した。
Deraquien:でも兄のルジーク王は弟の行為を許さなかった。
だって、彼は王立騎士団の残りを総動員して、反攻作戦の準備の真っ最中だったからね。
Warn:兄弟仲良くってのはいかないもんかねぇ…ヴァナも相撲界もあんましかわらんな。
Vijartal:ではヴィジャルタール・カフューは!?
Deraquien:本当に知らないのかい?我が王国の中でも屈指の勇者のひとりだよ。
そのときの内乱で大手柄を立てたんだ。彼を知らない者なんて、この国にはいないよ。
Warn:このニイチャンが、その勇者様らしーぜ。
Vijartal:冗談……であろう?ここは未来の世界?そんな馬鹿なことあるはずがない……。
Warn:未来?なにいってんのさ、ヴァナにドラえもんはいないよっ!
Deraquien:何なのかな、あの人?まあいいや。それよりも今やるべきことは、王錫を盗んだ犯人探しだよね。
Warn:だから、やってもなんも報酬でないんだって!マジで再就職考えたほうがいいと思うぞ。
Deraquien:そうだ!フィヨンって女の人を覚えてる?
気になっているんだけど、ここを離れるわけにはいなくてさ。
Warn:忘れるワケないじゃんよ…また人の心の傷をえぐるようなマネを…それとも若いのに人妻好き?
Deraquien:悪いけど、様子を見てきてくれないかな?頼むよ、僕も手柄を立てたいんだ。何か手がかりが分かったら教えてね。
Warn:わかったよ、親友。そうやって、なにか理由をつけて、おれが彼女に会いにいくようにしてくれてるんだな!がんばってみるよ!
Warn:奥さん、こんばんわ。米屋です。
Phillone:あなたは……さっきの冒険者さんね!捕まった犯人はどうなったの?怪我してなかった!?
Warn:よくぞ、米屋じゃないと見破りましたね…そんな冗談はさておき、あのニイチャンは別に盗人じゃなかったよ。
Phillone:え?犯人じゃなかったって?
フィヨンの家のドアが開く。
Vijartal:ナフュではないか!
Vijartal:よかった……、お前に会えて本当に良かった!やはりここは未来なんかじゃないのだな!
Phillone:あなたは……?
Warn:このニイチャンが盗人と間違われたカワイソウな人。
Vijartal:まったく今日は散々な目にあった。城の連中は訳の分からん御託を並べるし、みんな私のことを勇者などと言っておる。
Warn:そして珍しく「他称」の勇者さま。
Vijartal:おそらく、疲れがたまっているのであろう。最近は忙しい日々が続いたからな。ナフュ、少し眠らせてくれ。
Warn:ところでナフュって誰??
Phillone:ちょっと! あなた誰ですか?失礼ですよ、勝手に人の家に入るなんて!
Vijartal:は?な、何言っておるナフュ。
Phillone:ナフュ? 私の名前はフィヨンです!
Warn:フィヨンちゃん、他にも男いたの!?しかも偽名までつかって!
Vijartal:お前まで悪ふざけはやめてくれ、ここは私の家ではないか。それに我々は恋人同士であろう?
Warn:く…さらにライバル登場か…まさか四角関係とは!
Phillone:こ、恋人同士!?何を言ってるんですか! 帰ってください!神殿騎士団に通報しますよ!
Warn:そうだ!なにいってるんだ!恋人はこのWarnだ!
Roido:フィヨン?どうしたんだい、そんなに血相を変えて?
Vijartal:!?
ヒューム……、その訛り……。まさかお前、バストゥーク人か!?
Roido:ええ、そうです。
Warn:ぬぉ!旦那まで登場したか!…しかたないよフィヨンちゃん、この際、すべてをぶちまけよう。きっと大人の解決があるはずさ…
Roido:いえ、ここは僕の家ですが。僕が何か悪いことしましたか?
Vijartal:訳が分からん……さっきからなんなのだ、コレは?
Vijartal:ここは私の家ではないのか?しかも、何でバストゥーク人が住んでいる?
彼女はナフュ、私の愛する女性のはずだ!
Warn:にいさん、それ偽名だって!本名で付き合ってるおれのほうが一歩リードだな!
残念だけど、彼女にとって、あんたは遊びだったんだよ…
Vijartal:ここはいったいどこなのだ……本当に私は未来の世界にきてしまったのか。
Warn:フフフ、打ちひしがれてでていったか。これで、ひとり脱落だな!
ああ…Warnがどんどん勘違い野郎になっていく…
続く。